202610-2
英語教育の問題点と解決法
我々、日本人の大部分は中学・高校と6年間英語の授業を受けています。
しかし、なかなか上達しません。しかし、英語が周囲で話されている環境で生まれ育った子供は3歳位で、生意気にもそれなりの会話を理解し、それなりに口答えしてきます。
その原因は何でしょうか。・・・我々、日本人の頭が悪いのでしょうか。
その原因は日本の英語教育にあります。
失礼ながら、日本の英語教育は英語をネイティブに近い発音で話したり、映画を字幕なしで聴き取ったり出来るスキルがない、大学の英文科で教員免許を取得しただけの先生が教えています。
彼らも日本語を使って、英語を学問として教えることは出来るかもしれません。
しかし、会話は学問ではなく、慣れです。
何故なら、日本に生まれた日本人も3歳位まで日本語の学校教育を受けなくても、日本語の環境の中で生活しているだけで、日本語が理解でき、かつしゃべれます。
外国人もその国に生まれたら同じです。
幼児をよく観察していると、大人がしゃべった言葉を『オウム返しに』話しています。
大人がしゃべったまま、それを繰り返しています。
言葉を覚えるのはこの繰り返しが重要なのです。
そして、その繰り返しをしている時、日本人なら頭の中は日本語脳になっています。
英語圏の子供たちも同じで、その時には英語脳になっています。
その為、英語を勉強しようとしたら、その時間は英語脳にしておくことが重要なのです。
しかし、中学に入学して、英語の授業を受けると、ほとんどの先生の発音を『オウム返し』に暗記しても、それは通じない発音(通じない言葉)なのです。
かつ、下手な発音の英語をしゃべりながら、日本語で授業を解説するので、生徒の頭の中は英語脳と日本語脳で錯綜してしまいます。
こういうと、初めて英語を学ぶ中学1年生に英語で授業なんかできるかと思う方がいると思いますが、それでは日本に生まれた赤ちゃんに日本語の授業をしているでしょうか。
中学1年生のような感受性の高い若者にはネイティブが英語で簡単な言葉を使って説明すれば赤ちゃん以上に記憶して理解できてくるはずです。
そして、中学の1年間、毎日1時間でも、そのネイティブでの授業(ヒアリングと簡単な英語での解説と質疑応答)を受ければ、中学生なら赤ん坊が3歳になる以上の英語脳が養われてくる筈です。
そして、この時間で重要なのは『発音とスピーチ力』を育成するのではなく、『ヒアリング力』を高めることが狙いなのです。
所詮、母音や子音の使い方が異なる言語を簡単に話せるようになる訳はなく、まずはヒアリングに慣れて、聴き取れるようにすることが重要なのであり、そのためには、初めて先生となる人はネイティブに近い発音のできることが必須なのです。
私も中学1年生の時に、授業で暗記した会話を記憶して、街で外国人に話しかけたところ、まず通じない、次に、返ってきた言葉が聞き取れないとショックを受けた記憶があります。
外国語を聴き取るにはヒアリングに慣れることが最も重要なのです。
初めて外国語を習う時には、その先生がネイティブに近い発音ができ、それに慣れることが重要なので、大学の英文科を出ただけでは、失礼ながら、初心者の先生にするべきではないのです。
そもそも、『英会話』という概念がおかしく、話すことは聴き取ることよりも難しく、相手の話すことを聴き取れない人が話せるようになることは難しいと思われます。
だから、初期の英語の授業では『話すこと』ではなく、まずは『聴き取れること』のスキルを高めることが重要なのです。ヒアリングができる英語脳を養うことができれば、簡単なスピーチも記憶しているヒアリングした文言を搔き集めればできるようになります。
ヒアリング力を高める一つの方法
それでは、ネイティブで、かつ教えるスキルを持っている人材が不足している状況で、どうしたらヒアリング力を高めることができるのでしょうか。
その一つの解がNHKの19時のニュースの利用です。
現在、NHKのニュースは二重音声で放送していますが、同時通訳で単語の選択も瞬間的でわかりにくいことがあったり、言葉が詰まったりすることがあり、また、ニュースを時間内で伝えるために早口で、個人差もあって聞き取りにくくなっています。
たまに、フランス訛りや日本訛りの方もいますが、外国人の視聴者を対象にしているので、それでも良いでしょうが、英語を聴き取りたいと勉強している中・高校生向きではありません。
そこで、
19時の二重音声のニュースはそのままにして、ヒアリングの勉強をしたい中・高校生に対しては、19時のニュースは日本語で聴かせ、その後、22時位に同じニュースを1500語位の単語数で作成し、文法的にもシンプルにして、発音の正しいネイティブの方に通常のニュースのような早口ではなく、少しゆっくり目に解説してもらうのが良いと考えています。
これにより、19時のニュースを日本語で見て概要をつかんだら、22時に英語で聴くようにします。
また、英文テロップを出しても良いし、上達したらテロップを消しても良い。
これにより、ヒアリングを勉強したい方はNHKの受信料だけで勉強ができます。
ただし、街中の英会話教室は打撃を受けるかもしれません。
一方、これによりNHKの視聴率は上がるとおもいます。
22時の英語ニュースの文章作成やテロップ作成、放映時間の確保などに、多少の費用は掛かるかもしれませんが、視聴者に対する貢献度は大きいと思います。
小学生からでも良く、これにより小学生も19時のニュースを見るようになり、知識も広がります。
やはり、外国語は『習う』より『慣れろ』で、正しい発音を『おうむ返し』することが重要です。
英語が話せない歌手でも、耳が良い歌手は発音の正しい英語の歌が歌えるように。
また、日本の国語の文法が苦手な人で、何年か外国人の中にいると会話が上達する。
DVDで英語のドラマを見るのも一つの方法ですが、同じものを何回も見るのもつまらなく、また、会話のスピードも比較的早いため、入門としては難易度が高いと思われます。
皆さんも是非、チャンスがあればNHKに働きかけてください。
大谷翔平でも山本五十六でも、長年アメリカで生活していてヒアリングは出来るのに、スピーチは正確を期して通訳を使っているのを見ても、正確なスビーチの難易度はイデオムやスラングなども含めてヒアリングよりも高いということでしょう。まずはヒアリングから。
慣れてきたらNHKのhttps://www3.nhk.or.jp/nhkworld/newsにも挑戦。

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